消防車が飛んで行くなあと(走るということを、この辺では飛ぶといいます)思っていると、親が、煙が見えるといってきた。
窓から見ると、北の窓の正面に白い煙が立ち上がっている。
500メートルくらいの離れたところの住宅街か?と、知人もいるので国道の方まで見に行ってみた。
燃えているのは、太郎山の中腹だった。
直線距離だと、1500メートルくらいか。
この乾燥期の山火事は、延焼すると大変なのである。
これは、1987年4月の太郎山の大火災。
この時は、県内のあちこちで一斉に山火事が起こり、大変な騒ぎだった。
現役の消防団員だったので、当然出動し、山の中で夜明けを迎えたりした。
山の上まで登っても、水源があるわけでなし、スコップで土をかけて火を消したりする以外は、ほとんど出来ることもない。
消防のヘリが飛んできて(こっちは、空を)、消火剤を撒くが、風に乗って流れていくので、火元にはかからない。
後で聞くと、消火剤を撒いて延焼を防ぐ方が目的なのだそうな。
原子炉のプールに、自衛隊のヘリで水を投下しているが、相当ぎりぎりで水を放出しないと、ほとんど風で散らされてしまうだろうなあ。
プールに溜まるほどに水を入れるためには、相当回数をこなさないといけないだろうし、放射線量との戦いになるだろう。
隊員の健闘と無事を祈る。
さいわい、太郎山は鎮火したもよう。