栗本薫が亡くなった。
写真は、彼女の代表作となった「グイン・サーガ」の第1巻「豹頭の仮面」。初版本である(1979年9月30日発行)。
何故初版本と断るかというと、別に自慢でもなんでもなく、のちに文章中のある登場人物のかかる病名が問題になって、その部分が変更されてしまったからだ(改訂版・1983年1月〜)。
100巻で完結する予定だった作品だが、2009年5月現在、正伝が126巻、外伝が21巻出ているそうだ。
出ているそうだ、というのは、正伝35巻で投げ出してしまったので、そのあとグインやリンダとレムスがどうなったのかてんで知らないからである。
栗本薫は、さまざまなジャンルの小説の他にも中島梓名義で評論活動を行ったりと、広範囲に活躍したひとだった。
個人的には、SF系統のものより、ミステリー作家としての資質の方が高かったのではないかと思っているのだが…。
1990年には、乳がんの手術をしており、グインの100巻が出せるのかどうかなどとSFファンの間では話題になったものだが、それをはるかに越える長編の物語になってしまった(未完なんだよね?)。
享年56才。お疲れさまでした。
合掌。
そういえば、昔、SFのコンベンション用に冗談でこんなもの作ったのだった(30年経っても、やってることはあまり変わってない…)。
「招きグイン」…
ここのところ、50代でなくなる著名人が多いなあ。