雨のやみまに、上田城跡公園までウォーキング。
真田神社には、例年通り、夏越の祓の茅の輪が設えられていた。∞の字に3回くぐってからお参り。
公園の片隅に「山極勝三郎」の銅像がある。
信州に住んでいるひとならテレビの製薬会社のCMで目にしたことがあるかも知れないが、大正4年(1915)に「世界ではじめて人工癌の実験に成功した」人物。
ノーベル賞候補に上がっていたのだが、それに先立ってデンマークのヨハネス・フィビゲルが寄生虫による人工癌を発生させたとして、賞はそちらに渡ってしまう(のちに、その研究が間違いであったことがわかるのだが)。
昭和4年(1929)に、ドイツから癌研究の最高賞であるノルドホフ・ユング賞を贈られている。
「癌出来つ 意気昂然と 二歩三歩」曲川(山極博士の俳号)
それから1世紀近くが経つわけだが、今でも癌は多くの人々を苦しめ、日本では死亡原因のトップになっている(まあ、それだけ長生きするひとが増えたということでもあるのだろうが)。
つい先日も、高校時代の同級生がひとり亡くなった。
まだ若い…。合掌。
治療方法が進んでいるとはいえ、画期的な遺伝子療法でも確立されないと、癌が人類(ばかりではないか)の悩みのたねである日々は続くのだろうな。
山極勝三郎博士=1863年4月10日(文久3年2月23日)に上田市で生まれている。
というか、実は、生家は、うちのすぐ近所なのである。