上田市マルチメディアセンターで催された、小惑星探査機「はやぶさ」の映画「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」の上映と、軌道設計者の吉川真准教授の講演会に行ってきた。
センターにいる知人が、前宣伝があまりないのでどれだけひとが集まるかと心配していたのだが、開演10分前に着いたら、会場はもうほとんど満杯で、危うく座れないところだった。
映画自体は、はやぶさが帰ってくる前の年(09年)に作られていたのだが、帰還の様子もほぼ現実そのままで、人間の想像力の深さに驚かされる。
50分足らずの映像とはいえ、登場するのは探査機と惑星と宇宙空間だけ(もちろん、全編CGなのだが)。
それなのに泣けるのである。
篠田三郎の、「天」の字の抜けたあまりにも文学的なドラマチックすぎるナレーションが付いているのだが、もっと淡々とした、田口トモロヲ風でも全く感動は変わらなかったろうという物語だ。
映画のあとの吉川氏の講演も面白かったし、それに続くサプライズ対談も楽しかった(だいぶ時間はオーバーしてしまったが)。
これは、小惑星イトカワの模型。手前の方が明先に作られたもので、形は不正確。奥の方がデータ通りに作られたもの。シャーレの中の白い紙の上の黒い点がはやぶさの大きさである。
ちなみに、イトカワの愛称は「ラッコ」。
この薄い箔は、ソーラーセイルのイカロスに使われている太陽光を受ける帆のための膜。
「はやぶさ 2」の計画はあるのだが、なかなか予算が付かなくて、まだ進展していないらしい。
頑張れはやぶさ!蓮舫に負けるな!
映画は、本来プラネタリウムで上映されるように作られたもの。平面スクリーンでも充分素晴らしかったのだが、機会があったらプラネタリウムで見てみたいもの。