ツイッターなるものをはじめてしばらく経った。
こちらは、全部読むのも大変なので、フォローする相手も増やさず(そのおかげで、フォローしてくれるひとも増えず)、初期にフォローしてくれたひとや、興味のある人のつぶやきだけを読んでいる。
確かに、いろいろな情報が自分でネットの中を探しているより、いち早く沢山拾えるし、面白いつぶやきもある。
そういう意味では、確かに便利なツールではある。
だが、時々、これはどうなのだろう?と思うことにもぶつかる。
一番、はてな?と思うのは「リツイート」による情報の拡散である。
例えばそれが、「飼い犬を探しています」といった内容のものであれば、それをリツイートして広げることが、それほど問題になる可能性はあまりないだろうが、「誰々が、何々といった悪いことをしている。この情報を拡散してください」といった情報だとなると、問題の本質は全く変わってくる。
それが、事実であれば、表のマスコミがあてにならない現在、その情報を流すことにも意味があるかも知れない。
だが、その情報が「事実誤認」、さらには「悪意のある偽情報(デマ)」であった場合、問題は深刻だ。
リツイートするひとが、特に悪意もなく、「お、こんなことがあったのか。これはみんなにも知らせよう」とリツイートボタンをポチッと押すだけで、同じ情報があっという間にフォロアーの海に拡散してゆく。
その広がり方は一方通行的なものだから、情報を受け取った側が「この情報は変じゃないか?」と確認作業をして、真偽を確かめたところだけでストップがかかるだけだ。
ほかのひとが、それをしなければ、相変わらず拡散は続いてゆく。途中で、非公式な情報が書き加えられてゆけば、情報はさらに不確かなものになってゆく。
後追いで「あれは間違ってました。訂正お願い」と、最初に呟いたひとがツイートを広げようとしても、どこまで届くかは保証されない。
そろそろ選挙のシーズン。
それ絡みの悪質なネガティブキャンペーンの片棒を、意図せずに担いでしまう愚は犯さないように注意が肝要。
選挙だけでなく、悪質な誹謗中傷は、それだけで犯罪なのだから…。