新年会があって、泊まりで長野まで出かけた。
すっかり雪国の光景になっていて、善光寺も雪の中。
それでも参詣人は、引きも切らず訪れていた。
宿坊も、雪に埋まっている。
「おびんずるさん」
自分のからだの悪い部分をさすると、御利益があるとされている。
翌朝の長野駅。また、雪が舞っている。
上田へもどったら、この通り、駅前には雪の姿もない。
長野と上田は、直線距離にしてたかだか30キロほどしか離れていないのだが、上田の隣の坂城町を境にして、気候ががらりと変ってしまう。
長野県では、特別珍しいことではない。
気候が変るということは、風土が変るということだ。
「信州人」をひと括りに語れないのはその辺にも大きな原因がある。
外から見て、「長野県」を、ああこう論評してもたいがい的外れになるのは、そのあたりの肌感覚がわからないせいだろう。