7月14日「内視鏡の日」
・内視鏡は1950年に日本で、世界で初めて胃カメラによる胃内撮影に成功して以来、医学の各分野で高く評価され、診断、治療に役立てられてきた。その内視鏡医学のさらなる発展と普及を願い、財団法人「内視鏡医学研究振興財団」が制定した日。日付は7と14で「内視(ないし)」と読む語呂合わせから。(記念日協会)
「ミクロの決死圏」1966年・米
監督:リチャード・フライシャー
主な出演者:スティーブン・ボイド、ラクウェル・ウェルチ、エドモンド・オブライエン、ドナルド・プレゼンス、アーサー・オコンネル、アーサー・ケネディほか
まあ、人間の体内を見てやろうという映画を上げるとすれば、これしかないだろう。
「チェコの科学者、ヤン・ベネス博士がアメリカに亡命してきた。
彼の手土産の研究は、「物体を縮小して体内に送り込む」というもの。
だが、彼は、アメリカに着いたところを襲われて、脳内出血を起こし危篤状態になってしまう。
博士を救うには、彼の体内に潜り込んで、直接患部の治療を行うしかない!」
ラクウェル・ウェルチのダイナマイトボディーをぴったり包むボディースーツのおかげもあって、はらはらドキドキはいっそう盛り上がるのだ。
おまけ:この映画の美術、ずっとサルバドール・ダリが担当したという話を(公開当時から)信じていたのだが、どうも違うらしい。
どうやら、ポスター担当の予定があったとか、他の映画の美術を担当したという情報が混同されて、この話が流布されたということのようだ。
確かに、海外のサイトで調べても、美術担当にダリの名前はない。
今でも、ネット上のこの映画に関する記事のほとんどに「ダリが美術を担当」といった文言が並んでいる。
誰が言い出した情報なのか知らないが、罪な話である。(まあ、この映画の美術の素晴らしさには変わりはないんだけどさ)
「鉄腕アトム」の「38度線上の怪物」が元ネタではないか?という話もあるが、この説については、手塚治虫自身が、
「『ミクロの決死圏』の場合は完全に、『鉄腕アトム』の影響を受けて作ったものだという自負がある」
と、1978年春発行の「季刊 映画宝庫」の中の、石上三登志との対談で語っている。
アトム版の「38度線上の怪物」も、アトムとは関係のない「38度線上の怪物」そのものも、同じ手塚治虫自身の「吸血魔団」の焼き直しであるが。