8月6日「広島原爆忌」
・1945年(昭和20年)の8月6日午前8時15分、アメリカ軍のB29爆撃機エノラ・ゲイ号によって、原子爆弾が広島に投下された。一瞬にして約14万人もの生命が奪われた。この歴史的悲劇から人類は目をそむけることなく、犠牲者の霊を慰め、世界平和を祈る日としたい。(記念日協会)
「父と暮らせば」2004年・衛星劇場ほか
監督:黒木和雄
主な出演者:宮沢りえ、原田芳雄、浅野忠信ほか
「美津江は、原爆で父を失い、自身も原爆症の影におびえながら、図書館勤めをしていた。
ある日、図書館に原爆の資料を探しに来た青年と知りあう。
お互いにひかれあうふたりだが、美津江は、「うちは幸せになってはいけんのじゃ」と、その思いを封じようとする。
そんなある日、それをもどかしく思った美津江の父が、幽霊となって現れて…」
ここには、原爆の光景も焼け跡の悲惨さも登場しない。
どちらかといえば、ユーモラスな描写の方が多い。
だが、戦争が人間に残す深い悲しみが確実に感じられる映画である。
おまけ:同じ黒木和雄の「紙谷悦子の青春(2006年)」では、より淡々と、何気ないやりとりが描かれているが、浮かび上がってくる戦争に対する憤りは、いっそう深く強い。