
出かけるついでがあったので、市役所でやっていた献血に寄り道。
しばらくやっていなかったら、細かいところがいろいろと変っていた。
受付では血圧を測るだけで、血沈の検査はなかった。
献血車の入り口で、検査用の血液を採り(受付の登録から何から、バーコードで読み取るようになっていた。そこでも、血沈を調べているようには見えなかったが)、採血台の上に寝ると使い捨てカイロを握らされた(以前は棒を握って掌を閉じたり開いたりさせられたのだが…要するに血流がよくなればいいということなのだろう。)。
10分ほどで400ccの採血終了。
前は、その時点でガーゼを貼られ、5分くらい指で押さえているように言われたのだが、その代わりにしばらくの間採血跡に押さえのベルトを巻かれていた。
いちばん変ったのは、「おまけ」の飲み物を選べなくなったこと。
やたらに「水分を取ってくださいね」と言われて、ペットボトルのお茶、ティッシュと歯磨きをもらって帰ってきた。
問診表の中に、「クロイツフェルトヤコブ病」についての質問があったが、そんなもの本人に分かるわけがない。
「最近、『アメリカ産の牛肉を食ったか?』」と、素直に質問した方がよっぽどいいと思うぞ。

新年会があって、泊まりで長野まで出かけた。
すっかり雪国の光景になっていて、善光寺も雪の中。
それでも参詣人は、引きも切らず訪れていた。

宿坊も、雪に埋まっている。
「おびんずるさん」
自分のからだの悪い部分をさすると、御利益があるとされている。

翌朝の長野駅。また、雪が舞っている。

上田へもどったら、この通り、駅前には雪の姿もない。
長野と上田は、直線距離にしてたかだか30キロほどしか離れていないのだが、上田の隣の坂城町を境にして、気候ががらりと変ってしまう。
長野県では、特別珍しいことではない。
気候が変るということは、風土が変るということだ。
「信州人」をひと括りに語れないのはその辺にも大きな原因がある。
外から見て、「長野県」を、ああこう論評してもたいがい的外れになるのは、そのあたりの肌感覚がわからないせいだろう。

あの角川春樹、が製作だというので、正直言って、あまり期待しないで観に出かけた。
予告編でも、大和の艦首が映った時、「ありゃ、これはタイタニックのパクリかいな」と思ったのだが、映画の展開のしかたもタイタニックとよく似ていた(ストーリーは全然違うけれど)。
だが、それ以外は、予想以上に骨太できちんとした作品に仕上がっていて驚いた。
その辺は、やはり監督・脚本を担当した佐藤純彌の力量だろう。
それに加えて、「ローレライ」など、足もとにも及ばぬSFXの完成度の高さも映画全体のリアリティーを高めている。
戦闘場面の迫力は、今までの日本映画ではあまり感じられなかったほどの生々しさがあった。
最近の日本の戦争映画は、どうしても出演者たちが「平成の顔つき」になってしまって、それがよけいに嘘臭さを感じさせる原因になっているのだが、その点でも、かなり昔風の顔つきの役者が揃っていてあまり違和感なく観ていられた(むしろ、渡哲也あたりが一番「現代人」の顔に見えてしまったほどだ)。
そして、少年兵たちを主軸においたのも、この映画の成功の要因だろう。
当時の若者が、何をどう考え死んでいったのか、感情過多に陥らずていねいに描かれているからだ。
反戦を声高に訴えた作品ではないが、きちんと事実を描くことによって、戦争というものがなんなのかを充分に考えさせられる映画であった。

上田城跡公園の中にある「真田神社」へ、二年参りに行ってきた。
真田氏親子が祀られている(もっとも、その前は仙石氏や松平氏を祀っていたらしいが)。

雪が消え残る中、けっこうひとが来ていた。

参道の脇では、甘酒や蕎麦、達磨も売られている。

お参りをすると、「智恵の餅」(知将といわれた真田幸村にあやかって)がもらえる。
皆さんにも御利益がありますように。
※「智恵の餅」=中に入っていた説明書だと、今は「真田出陣餅」というらしい。

大晦日に後一歩というところで、風呂釜が壊れた。
といっても、ボイラー部分ではなく、給水部分の安全弁の金具が腐って(20年以上もたってるからなあ)、穴が開いてしまったのだ。
そろそろ風呂釜を替えようかとは言っていたのだが、年明けまでは工事も出来ない。
とりあえず水漏れを防ごうと、プラスチックの樹脂とテープでふさいでみた。
一時的に止まったものの、お湯を沸かしはじめると、熱で樹脂が変形し、勢いよく噴出…。
一度はあきらめたのだが、台所でもお湯が使えないということで、再度挑戦。
やかんの口の改良を思いだして、アルミホイルを丸めて固くし、穴に詰めた上から木の棒であてをして、それを針金でぎりぎりとしばってみた。
みごと成功!
湯を沸かしても、水漏れはなし。
ものがアルミだから、耐久性はあまりないだろうが、取り換え工事までは充分持ちそうだ。
「年末もの壊れ症候群」も、これでおしまい(となってほしいものだ)。
今年もあと半日を切った。
皆さまよいお年を。